那須波切不動尊火祭り

 例年6月28日に栃木県那須塩原市にあります那須波切不動尊
「金乗院」で大祭『火祭り』が行われます。


金乗院は、今から約1200年前に弘法大師によって開かれ、高野山
真言宗で関東三霊場の寺として知られ、広大な境内には日本最大の
高さ約8m、重さ11tの一枚岩の波切不動尊の石仏が祀られております。


 那須波切不動尊火祭りで行われます荒行の大柴燈護摩は、真言宗が
秘法とする護摩法で、御堂の中で火を焚き、燃え盛る炎の中に御本尊の
不動明王をお招きし、真言を唱えながら不浄や災難を焼き尽くし、一心に
家内安全、身体健康、商売繁盛、交通安全、除災招福などの諸願成就を
祈るものです。


 はじめに弓矢と剣で道場と護摩壇を清浄結界した後、清火が点火され、
参拝者により自身の五体を自ら御加持した祈願札を火の中に投下します。


次に「松明行」と言われる、姿勢を低くした修験者たちが燃え盛る松明を
自らの行衣の袖に通す荒行が行われ、さらに「湯加持」と言われる、熱湯の
入った釜に入り、那須波切不動尊の化身となる荒行が住職により行われます。


 最後は、炎の中の本尊と一体になり諸願成就を祈るため、一般参加者が
柴燈護摩の残り火の中を素足で渡り歩きます。


 また一年にこの日だけの災難除け御守の授与や、霊水薬師如来の清水に
種々の薬草を投じ波切不動尊の火で煎じた秘伝の薬師茶が無料で授かれ
る他、本堂で懸賞付き福まきも行われます。
 

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