裸坊祭

 例年11月の第4土・日曜に山口県防府市の防府天満宮の大祭として、
また西日本屈指の「荒祭り」としても有名な防府天満宮御神幸祭、別名
『裸坊祭』が、本年11月24(土)・25(日)に行われます。


 防府天満宮は「学問の神様」菅原道真公を祭神とする神社で、京都の
北野天満宮、福岡の太宰府天満宮と共に日本三天神と呼ばれています。

 道真公が大宰府に左遷となる途中で立ち寄った防府で、「身は筑紫にて
果つるとも、魂魄は必ずこの地に帰り来らん」と約束したほど、防府を
気に入ったとされ、この祭は道真公の送迎にちなんだとされています。

また裸坊の起源は江戸時代中頃まで、この祭に一般民衆の供奉が許され
なかったが、天神信仰の発達につれ、是非とも奉仕したいとの声が強まり、
裸になり精進潔斎することで参加を許されたことが始まりとなっています。


 初日土曜、天満宮の拝殿で開始され、午後6時拝殿正面の扉が開かれ
るや「兄弟ワッショイ」の掛け声とともに雪崩れ込んだ白装束の裸坊により、
御分霊が行われた先頭神輿、第二神輿、御網代輿が引き出され、参道の
大石段をすべり落ちるようにおろされます。

その際昔より網代輿(あじろこし)に触れれば諸願が叶うと信じられており
約5千人もの裸坊たちが荒々しく争って網代輿に殺到する様子は迫力満点!


階段をおろされた御網代を台車に乗せ、御神幸の行列に加わり、牛でひき
道真公上陸の地、勝間の浦の御旅所へ向かいます。

御旅所では神事の後、菅公着舟の故事にならい甘酒による接待を行われます。


再び行列を組み、大勢の裸坊で御網代を駆け上がらせ、天満宮への宮入を
果たし、大きな掛け声の一本閉めで祭は終わります。

また同日、威勢のいい女性達によるおんな神輿も奉納されます


 翌日曜に、祭が無事に斎行出来たことと、祭に協賛した多くの方々に対し
感謝の祈念を神前に報告する『報賽祭』や神衣返納儀式『大小行司神上式』
が行われ、防府天満宮御神幸祭(裸坊祭)の総べてが終ります。

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